会社員、管理職、休職

FIRE

 新卒採用から現在48歳で、同じ会社、同じ部署で約26年の会社員として働いてきましたが、
今回初めて休職する判断をしました。今の業務はプロジェクトマネージャーです。
これまでもそれなりに厳しい状況は乗り越えてきたつもりでしたが、今回はどうしても超えられないハードルが立ち塞がり、心身ともに疲弊しました。
約1カ月の休職期間があと1週間で終わり復職予定ですが、休職の過程や気持ちなどを共有します。
同じ様に激務で頑張っている会社員の方に少しでも参考になれば嬉しいです。
今回の経験により、「55歳でFIREを実行する」と言う具体的な目標を立てることができました。

背景

私は大企業の子会社に勤務しており、その親会社からの業務委託で、親会社の大規模システム開発のプロジェクトマネージャをしています。入社以来、当該システムのソフトウェア開発を経て、プロジェクトマネージャ歴は約10年です。
当該システムは顧客に納入して運用されており、システムの定期的な機能追加開発が会社の売上を支えてきました。私は今年度の定期開発のプロジェクトマネージャになりましたが、機能が飽和状態で顧客が機能追加に消極的になり、開始からプロジェクトのスコープ(開発する機能)が決まらない状態が継続しました。

  • 顧客:機能Aは不要。機能Bは売価がもっと低価格なら検討。機能Cは・・・(決まらない。。)
  • 親会社トップ:売価(利益)を下げると今年度予算が未達。下げるなら追加売上(利益)を検討すること。
  • 親会社営業:追加売上となる案件はこれ以上思いつかない。
  • 親会社から私への業務委託発注者:プロジェクトマネージャなんだから自分で考えて。
  • 開発メンバ:開発費(原価)はこれが最低額。これ以上は下がらない。
  • 開発メンバ:開発する機能を決めないと開発メンバを手放すことになってしまう。

各方面に相談しても解決策が見つらず、プレッシャーを受けつつ、約5カ月に渡り検討、情報整理、社内説明、客先説明を繰り返した。しかし、解決策が見つからず、課題やプレッシャーは積みあがるばかり。プロジェクトも大赤字になり、心身ともに疲弊してしまいました。

症状

検討、課題、対策を検討して親会社トップに説明するも、逆に検討課題を貰うことを繰り返す中で、「次にこれを報告してもどうせこう言われるな」「誰に相談してもトップが納得する対策なんて出てこない」と言う思いが頭をよぎり、業務に対するモチベーションが低下していきました。

もともと抜本的な解決策など無い状況ですが、妥協案では納得して貰えず、正論で指摘されると言い返せない。周りに相談してもアドバイスはくれるが、一緒の目線で一緒に戦ってくれる人はいない。そんな中の以下の症状が発生。

  • その業務をしようとすると頭が働かない
  • 業務中の休憩が増えた
  • teamsチャットがたくさん入ってくるが見る気がしない
  • 頭痛
  • 業務の不安で早朝に目が覚めて、その後眠れない
  • 週末も業務のことで休んだ気にならない

休職する判断

このハードルを越えるために、以下の様なアクションを取りました。

  • 多くの課題に解消するために、業務上の上司へ有識者のメンバ追加を相談。
    評論家ではなく、一緒の目線で一緒に戦ってくれるメンバ。
  • 各課題の検討をプロジェクトメンバへ割り当て
  • 体制上の上司へ定期的な状況報告
  • ネットの心理カウンセラーとの面談
  • 会社の産業医との面談

しかし、状況が大きく好転することはなく、一方で休職することに対しては以下の不安がありました。

  • プロジェクトが回らなくなってしまう。
  • 部下や一緒にやってきたメンバに更に負担をかけてしまう。
  • 自分のキャリアに傷がつく
  • 復職時に仕事が無いかもしれない(経済的な不安も含む)

ただ、これら不安よりも「もう自分ではこのプロジェクトを回せない。もうやりたくない。」という思いの方が強くなり、心療内科を受診して「適応障害により、1カ月の休職を要する」の診断書を受領し、会社に提出しました。

会社の対応

会社の健康管理部門に診断書を提示すると「1,2日で速やかに引継ぎをして休職に入ってください」と言う回答で、体制上の上司にも状況は報告していたので、速やかに親会社に説明をしてくれて休職する流れとなりました。
思ったよりもあっけなく休職。業務上の上司の取り計らいで、約1カ月の休職は有給休暇を使いました。

休職中

休職中は、毎週水曜日に当該の心療内科を受診して処方される薬を飲み、受診内容を業務上の上司へショートメッセージで報告するだけで、それ以外は自由です。
26年間働き続けて来て、急に1カ月も何もしないのはパラダイスです。
もともとFIREに興味があったので、プよチFIREが経験できました。

休職中にはもともとやってみたかった以下を主に行いました。

  • FIREのシミュレーションをした
  • ブログをはじめた
  • ファイナンシャルプランナーの勉強をはじめた
  • プロジェクトマネージャの勉強を再度はじめた
  • エクストリムウォーク2023秋に参加した

激務で休職するかを迷っている人へ

「今の職場に迷惑をかけてしまう」などの不安はあると思いますが、
体調不良になるほどの激務であれば、休職する判断でも良いのではないでしょうか。
私の適応障害は軽微なのでたぶん復帰できると思っていますが、頑張りすぎて重度のうつ病にまで発展すると復帰もできなくなってしまいます。
プレッシャーに耐えて、立ちはだかるハードルを越えてこそ自身が成長が出来ると思いますが、常に適度なプレッシャーやハードルが来るとは限りません。
筋トレで負荷をかけると筋肉が成長しますが、過度な負荷は怪我してしまいます。
体調不良になっている時点で適切な負荷ではないはずです。
体調不良になるほど頑張ってのであれば、その時点で成長もしているはずです。
辛ければ心療内科を受診して「休職を要する」の診断書を貰い、会社に提示することで休職できます(診断書があるのに働かせると会社の信用問題になる)。

今後

来週には復職します。

ただ、今回の休職中に自分の人生設計をして、「55歳で会社を辞めてFIREする」と言う目標を立てました。
55歳で下の息子がちょうど大学を卒業する予定なので、それ以降は学費も無くFIREできる試算です。

復職後は、以前の業務をそのまま続けるのか、別の業務になるのかはこれから相談しながらと思いますが、55歳までのあと7年間は会社員生活を頑張ります。

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